ロシア連邦検事総長V.V.ウスチノフ氏へのアピール
ロシア連邦刑法282条ユダヤ人に対する「民族感情扇動罪」の
ロシア人愛国者への適用強化について
尊敬する検事総長 殿
2003年12月18日、V.V.プーチン大統領がロシア国民とのテレビ対話において次の数字を挙げました: ロシア連邦刑法282条「民族感情扇動罪」で1999年に4人、2000年に10人が有罪判決を受け、2003年には20件、60人以上が告発されて17-20人が有罪とされた(V.プーチン: 2003年12月18日付け「ロシアとの対話」、モスクワ市、2003年刊、53ページ)。
これらの事件の大多数はユダヤ人活動家または「反ユダヤ主義」の罪で告発しようとする団体が主導したものです。また有罪とされた人はもちろん、告発される人の大部分もロシア人愛国者です。その告発者の中に元出版国家委員会委員長で著名な独立派の政治家、社会活動家のB.S.ミローノフ氏もいることがわかりました。
ユダヤ民族に対するロシア人愛国者の発言に、社会的議論として許容されず、裁判所に過激主義と判断されるような極端に否定的で感情的な性格を持つ発言があることは認めます。しかし、上記の裁判において、この国際紛争をめぐる極論や過激主義の原因と原点が一度も審理されたことがありません。
裁判所の審理により解明すべき要点は、否定の対象とされる本質をめぐるロシア人愛国者のユダヤ民族に対する極端に否定的評価が真実の一端をついているかどうかではありませんか?もしまったく真実でなければ、ユダヤ人蔑視、宗教感情、民族感情の扇動と言えるでしょう。反対に真実をついているなら、その感情の程度にかかわらず、蔑視や扇動などと判断できないでしょう(たとえば、まともな人を犯罪者と言えば、その人にとって侮辱になりますが、罪を暴かれた犯罪者を罪人と称することは正しい事実認定になります)。
さらに、この国際紛争には告発する側と告発される側の二者がいますので、どちらの側が紛争をはじめ、それに責任を負わなければならいか、また告発される側の言動は告発する側の攻撃的な言動に対する自己防衛ではないかを解明しなければならないのではありませんか?
検事総長殿、これらの問題について世界中に、議論の余地のない次のような結論を下せるだけの一般的に認められた事実や論拠が大量にあることをご認識ください:
ユダヤ民族の代表的特質と非ユダヤ人に対する言動へのロシア人愛国者の否定的評価は真実であり、しかもユダヤ民族の言動は偶然ではなく、ユダヤ主義の教条として2000年にわたって実行されてきた。したがって、愛国者が問われる反ユダヤ的言動や出版物は表現や文体として必ずしも正しくないが、本質論的に正しい自己防衛である。
以上の確認として、2001年にモスクワで、ロシア連邦内ユダヤ教団総連合会が正式に出版した書物「キツル・シュルハン・アルフ」にご注目ください。この書物は数百年前にタルムードを基に編纂され、今日まで実践を義務づけられてきたユダヤ教律法の法典「シュルハン・アルフ」の縮刷版です。書物の巻頭に連合会長の律法学者(ラビ)ジノヴィー・コーガン氏が遠慮会釈なく次のような言葉を寄せています:
「ユダヤ教団総連合会出版委員会は本翻訳出版に当たり、ロシア語で掲載すると、ユダヤ教を認めないロシア国民が非挑発的侮辱と理解するおそれのある若干のユダヤ教義を抜かすべきと考えた。“キツル・シュルハン・アルフ”の全文を読みたい読者は、ユダヤ教神学院に通って、本書はもちろん、その他の聖書も原文でお読みいただきたい。」
すなわち、ロシアのユダヤ人社会の指導者のひとりがユダヤ教典の中にロシアの非ユダヤ民族を侮辱する教えがあることを認めていながら、ロシア政府と自治体の予算でまかなわれるユダヤ教神学院でその侮辱的内容を学ぶよう広く同朋に呼びかけているのです。
なお、検閲済みの上記出版物にさえ次のような教えや文言が見られるのです:
‐ “偶像崇拝に関する律法”には、「十字に組み合わされた2本の棒から成り、崇拝の対象とされる人物像を用いてはならない」と述べられている。つまり、ロシア(圧倒的に正教徒が多い国)ではキリスト教が偶像崇拝のひとつとされ、偶像崇拝者(「悪魔」と呼ばれている)に対応する規定が暗示されているのです(389ページ)。
‐ “偶像崇拝の家“(教会)に対する規定では「奢れる者らの家を神が根絶やしにする」と言い、崩壊した教会に対しては、「神の報いの表われだ!」と叫んでいます。それだけでなく、「この世に安穏に豊かに暮らす非ユダヤ人の家はみな同じ運命に遭うと考える人々もいる」という暗示さえ述べられているのです(389-390ページ)。
‐ ユダヤ人にあらざる者は糞に等しい(47-48ページ)。
‐ 非ユダヤ人の職業訓練の禁止(390ページ)。
‐ 「ユダヤ女性は非ユダヤ女性のお産を助けてはならない」(390ページ)。
‐ 「“人”が非ユダヤ人からお金を借り、その非ユダヤ人が死んだら、その“人”は、確かにお金を借りたかどうかよく知らない息子に返済しなくてもよい権利を持つ」(405ページ)。
‐ お金の精算において、「非ユダヤ人が間違いを犯したら、ユダヤ人はその間違いを利用してもよい」(406ページ)。
‐ 「生命、財産に関わることでユダヤ人を非ユダヤ人の手に売り渡してはならない。それは行動においても言葉においても同じである。ユダヤ人を密告したり、その財産の隠匿場所を教えたりしてはならない」(408ページ)- これはユダヤ人に定められた取調べや裁判における言動規範であることを忘れてはならない。
‐ もちろん、ユダヤ教の13の大原則のひとつにより、ユダヤ人をして世界の全民族を支配させるユダヤ教の支配者を待たなければならない。「私はメシアの光臨を絶対に信じる。メシアは遅れてはいるが、毎日待ちわびる」(485ページ)。- 正教会の教えではこの待たれる世界支配者はイイスス・ハリストスがイオアン福音書第5章43節にて、また使徒パウェルがフェサロニカ人に達する後書第2章にて予言し、その他の聖師父たちも予言した反ハリストスと同一視されています。これは正教の教えの不可分な要点なのです。
出版された書物の緒言でユダヤ教団総連合会長は次のように述べています: “タルムドは比類なきユダヤ人の天才の記念碑”であるが、そのモラルの要約版である“キツル・シュルハン・アルフ”は“現代ユダヤ文明の撰文集として、あなた方に不可欠な書物である。あなた方はこの書物に書かれた通りに行動すれば、天の神慮を実行したと確信してよいのです。」
ロシアの代表的ラビ(律法学者)A. シャエヴィッチ氏は序文でこう述べています: 「本書への関心は我々の楽観的期待をはるかに超えた。短期間に実に様々な人々から大変な数の感謝の手紙が届いている。しかもそれを上回る数の手紙で、本書をぜひ購入したいので何とか助けて欲しいとの要望が寄せられている。」
我々は、このひとつの公式出版物からだけでも、権利擁護機関がロシア刑法282条に基づいて、
ユダヤ人社会に“その他のロシア在住民族”への憎悪の火をつける宗教の普及を阻止すべきだと考えます。ユダヤ教新学校でユダヤ教モラルの比類なき記念碑たる“シュルハン・アルフ”全文が教えられている事実を見ればなおさらのことと考えます。
世界中で常に反ユダヤ運動の大半が、愛国者を懲罰させるための挑発を目的としてユダヤ人自身によって行われていることを強調いたします。ロシアでもっとも有名なのは、当局に弾圧させるために団体“パーミャチ”の名前で反ユダヤのビラを大量配布したノリンスキー事件です。それに協力したのが、ユダヤ民族の同朋である“ズナーミャ誌”編集長G. バクラーノフ氏です。同氏は100万部ものビラを出版しましたが、その配布後に挑発であることが明らかになりました(“ズナーミャ誌”No.10、1988年、“プラウダ紙”1988年11月19日号、“コムソモリスカヤ・プラウダ紙”1988年11月24日号、“アガニョーク誌”No.9、1989年)。最近の例のひとつとしては、1998年から1999年にかけて起きた一連の不可思議な野蛮行為を挙げることができます。たとえば、1988年5月13日夜、モスクワのマリーナ・ロシチャにあるシナゴーグで爆発が起き(壁が壊れた)、同じ日にオトラドノエのシナゴーグの近くに燃えたガソリンタンクが置かれる事件が発生したほか、イルクーツクでは“ユダヤ人墓地が冒涜される”事件がおきました。もちろん世界中のマスメディアが大騒ぎして、何の根拠もなくすべてロシア人ナチ党員の仕業とされました(1998年5月15日付け独立新聞)。ところがそれから間もない1999年にビロビジャンのシナゴ-グが破壊された事件で、裁判所はユダヤ人自身が人を雇って破壊させたという判決を下しました(“ラドネジ誌”1999年、No.15-16)が、民主的なマスメディアは黙ったままでした。
ユダヤ教の律法とユダヤ人の実際の言動を見れば、世界中のどの民族の間でも悪名高い“反ユダヤ主義”(つまりユダヤ教モラルの排斥)が常にユダヤ人について回るのか容易に理解できます。だからこそ、ユダヤ人はキリスト教国家で平等の権利を得られず、反君主制ブルジョア革命によりようやく同権を得たのです。ロシア帝国においても同様で、ツアー政府がユダヤ人を“平等扱い”しようと試みて失敗した後、19世紀にユダヤ人が同権を完全に失ったのは、彼らがユダヤ人の血を引いていたからではなく(ロシア帝国は多民族国家であった)、また彼らがハリストス教徒でなかったからでもなく(イスラム教徒、仏教徒らも国民であった)、ユダヤ教が反ハリストス的で、儀式的殺人を是とするほど人類憎悪型の宗教だからなのです。その儀式至上主義の例は裁判でも多く実証されています(たとえば、著名な学者V.I. ダーリの研究「ユダヤ人によるハリストス教徒の幼児殺しとその血液利用についての調査」、サンクトペテルブルグ市、1844年刊 参照)。
上記宗教儀式の例にシェフォフの祈りの言葉を付け加えることもできます。その祈りでユダヤ人はユダヤ教のパスハの前夜、自分たちの神に「全地よりユダヤ民族以外のあらゆる人類を根絶する」よう呼びかけるのです。
“反ユダヤ主義”と闘ったユダヤ人ハリストス教徒のアレクサンドル・メニ師でさえ、ハリストス教を認めないユダヤ人は「闇の権力に容易に自らを奉げる」と認めています(「ソ連のユダヤ人」誌、1975年、No.11)。
それは残念ながら大多数のユダヤ民族に言えることです(ハリストス教徒に改宗した少数のユダヤ人を除く)。ただユダヤ民族はそれを認めようとせず、ハリストスをはじめ、その後のハリストス教徒による真理の断定がユダヤ人にとって“侮辱的”なのだと考えています。ユダヤ人原告はしばしばハリストス教の教義のこの本質的部分が“反ユダヤ主義”だという非難を裁判所に寄せて、ハリストス教の禁止を要求しています(教科書“正教文化の基本”参照)。
しかし我々は善の力(教会側)と悪の力(反ハリストス王国を打ち立てようとする反対の宗教側)の闘いの歴史の意義に関する正教的認識を禁止することには賛成できません。
正教会師父たちの誓いに従って、我々は、罪、悪、異端そして本アピールの場合の悪魔主義に対して寛容たれというユダヤ人らが広めつつある虚偽の忍耐心を受け入れるわけにはいきません。ハリストス教徒は人間ひとりひとりに宿る神の似姿への畏敬と霊の救いのために、率直にユダヤ人の真理からの逸脱と悪魔主義への偏向を指摘しなければなりません。またハリストス教の観点からすれば、そこにこそ真の人間愛が発露されるべきで、異端者や悪魔主義者に対する寛容な態度が彼らの精神的崩壊を促進すると考えます。彼らを権力で圧迫すれば、彼らの中に犠牲者が増えるだけです。
ユダヤ人の現実の排他的愛国主義と“シュルハン・アルフ”にある無遠慮性がソ連の崩壊とその後の改革過程に表われ、国家資産の不法略奪や新支配層の形成に現出しました。「政府にユダヤ人が溢れている」(独立新聞、[姿と顔]、1998年No.16)と律法学者A. シャエヴィッチ氏も認めているほどです。このように、ロシア国内の生活へのユダヤ人の影響力はその人口比率にまったく比例せずに(直近の国政調査では0.16%)、他の全民族の利害を犠牲にして(とくに多数を占めるロシア民族を犠牲にして)及ぼされているのです。
著名なユダヤ人評論家のL. ラジホフスキー氏はそれを「民主資本主義革命―――」と呼んで、「ロシアではユダヤ人および準ユダヤ人インテリゲンチャが西欧リベラル思想の主な担い手として、この革命の思想的主導者となった。したがって、ロシアでは他のハリストス(キリスト)教国家より大きい比重を政治・経済界に占めている」と述べています。さらにラジホフスキー氏はそれを「ユダヤ人の幸福」と称しています(同氏の記事も同じタイトル、出典は“新たなロシアの言葉”紙、1996年1月17日号)。
ユダヤ人資本家も自ら正直に自分たちが完成させた革命による「幸福」の源泉についてイスラエルテレビ(1996年10月3日)で次のように語っています:
「ロシアの腐敗の程度は変革の程度とまったく一致している。イスラエル官僚が数千万、数億、数十億という価格の財産を再分配できるとは思わない。ところがロシアでは、財産は誰のものでもなかった、あるいは国家の所有物であった、あるいはみんなのものであった―――したがって、官僚がサインひとつで、「はい、これは君の分、あれは誰それの分」という具合に分配を決めることができた。面白い戦争を経て我々が今手にしている結果に到達できた」(ベレゾフスキー)。「ロシアで稼げたほどの収益は他にどこの国でも稼ぐことはできなかったであろう―――資本の過半数(50%以上)がユダヤ人の商権である」(マールキン、現在ロシア・ユダヤ人総連合会理事)。ロシア・ユダヤ人総連合会第一委員長のグシンスキー氏は同じテレビインタビューでユダヤ人の成功の原因として、「厳格さ」、「規則の少なさ、力の論理優先、攻撃の論理優先」を挙げた。
「ユダヤ人がロシアに住みついてから1000年間ではじめて我々ユダヤ人は実際の権力を獲得した」と、別のユダヤ人評論家E. トーポリ氏はベレゾフスキー、グシンスキー、スモレンスキー、ホドルコフスキーその他の大資本家に宛てた“公開書簡”で述べている(“議論と事実”誌、1998年No.38)。しかもトーポリ氏その他の鋭敏なユダヤ人ら(たとえば、Y. ヌーデリマン、“ソビエトロシア”誌2002年6月20日号参照)は、ロシア民族をさげすむユダヤ人資本家らの飽くなき政策はユダヤ人に対するロシア民族の敵意を挑発するものだと強調している。A. メルニエ駐ロベルギー大使でさえ、モスクワを離れる前の2004年9月に全外国大使とロシアの外交団サービス局職員に配布した自らの活動報告書の中でその点を指摘した。
トーポリ氏やヌーデリマン氏の見解を、近年のロシア人とユダヤ人の扮装激化に対する攻撃側(ユダヤ人側)の責任を認めた証拠として考慮されるよう最高検察庁にお願いいたしたく存じます。
とくにユダヤ人らは、学校で“正教文化の基礎”を教えることに激しく抵抗した上、ロシア国内で多数派を占めるロシア人のパスポート(身分証明書)の民族名記載欄を廃止させることに主導的役割を果たしました。律法学者シャエヴィッチ氏はロスアンゼルス・タイムスとのインタビューで、ユダヤ人は民族名記載欄の廃止を強く主張したが、その理由は“ユダヤ人が行政部門で高い地位を占めているから”だと説明しています。すなわち、ユダヤ人自身が、非ユダヤ民族の間でユダヤ民族がどれだけの地位を獲得したかを認めているわけで、だからこそユダヤ民族であることを隠そうとしているのです。このことも多くを物語っています。
全世界のユダヤ人社会は同じように国の利益を犠牲にして国際ユダヤ民族の利益を優先させる“政治運動”を展開しています。とくに米国はユダヤ人社会の世界戦略を成功させる道具になっています。民主主義世界全体が国際ユダヤ民族の金銭的・政治的管理下にあると言えます。しかもそれを名だたる銀行家らが公然と誇っているのです(J. アッタリ氏ら)。ユダヤ人が復興を妨害しようと無原則な長い戦いを展開している我々の国ロシアが、そのような不自由な国の仲間入りをすることは望ましくないのです。
したがって我々は、祖国を守ると共に我々個人の自己防衛のためにも、検事総長殿にできる限り早期に上記の恐るべき事実を調査され、事実が確認されれば、ロシア連邦刑法の関連条項、破壊活動防止法(2002年施行)、ロシア連邦憲法第13条(社会・民族・宗教対立扇動を目的とする団体の創設と活動の禁止)に基づき、あらゆる過激なユダヤ宗教・民族団体のロシア国内における活動を公式に禁止する訴訟を提起していただくよう衷心よりお願い申し上げます。また、これらの団体に国家・自治体財産を提供したり、国家財政支援を行っている責任者に対し、その社会的地位を問わず責任を追及されるようお願い申し上げます。
5000人署名最高検察庁に提出
ユダヤ人過激派に関する最高検察庁へのアピールを巡る経緯と現状は次の通りです。
最初の「500人署名」が「5000人署名」に変わり、それが検察庁に正式に受理されました。さらに、下院議員「20人署名」が20人以上に増え続け、まもなく法務省に提出されます。このようにロシア人正教徒愛国者たちの権利擁護運動が続いています。運動は「ユダヤの脅威のない生活」運動(かってソルジェニーツィンが書いた「嘘のない生活」に習った表現)と名づけられています。
運動の第一段階は2004年12月にインターネットで最高検察庁宛てに提出するアピールと署名募集の原案を配信したことでした。我々事務局は、この第一段階には一定の成果があったと考えています。下院議員20人に参加してもらったおかげで運動に大きなはずみがついたからです。また、ロシアの民主的メディアにおいてさえユダヤ問題がごくあたり前の常識的な評価基準を失ってしまっていたからです。案の定、署名した人々に対し「反ユダヤ主義」だとして、轟々たる非難が寄せられました。しかしそのうんざりした形式的な非難は一般社会の特別な関心を呼び起こしませんでした。多分慎重なロシア国民にとって目新しい事件ではなかったからでしょう。ユダヤ人たちははじめて追われる受難民族として追う者を非難する立場から非難を受ける立場に変わり、テレビでも民族差別的「キツル・シュルハン・アルフ」について自己弁護を余儀なくされたのです。律法学者のコーガン氏やシャエヴィッチ氏は、うっかりこの秘密のユダヤ法典を出版して「反ユダヤ主義者」の餌食になったとして、自分の同胞たちから強い非難を浴びることになったと想像されます。
2005年3月21日に最高検察庁にアピールを提出したことにより、新しい運動の段階(法律的段階)がはじまりました。ユダヤ人側が「反ユダヤ主義」として提訴した相手である様々な都市のロシア人愛国者グループが地元の権利擁護機関への自己防衛のための訴えにこのアピールを役立てるものと予想されます。サラトフ市とスタヴロポリ市ですでにその訴えが行われました。
アピールの提出はひと騒動を伴いました。参加者の一人が「ユダヤ教は憎しみの宗教(イオアン府主教)」というプラカードを掲げたので、警察が不法集会と見なして、その参加者ともう一人(その参加者に連帯した仲間)を警察に連行し、取り調べた後裁判所に引渡しました。裁判所は二人に罰金を課しました。さらに、アピール文書は通常ドミトロフカ大通りにある受付箱に投函することになっていましたが、様々な都市から集まった貴重な5000人署名簿を検察職員に直接手渡すため、トゥウェルスカヤ通りをブラゴヴェシチェンスキー
67;路まで十字行して職員のお出ましを促さなければなりませんでした。検察職員への手渡しはM.V.ナザロフとV.N.オシポフが行い、提出書類の受付手続き時には約50人の人々が建物前の厳寒の路上でイコンを手に持って祈り続けました。その後人々は警察に戻って、二人の逮捕者への支持を表明しました。
短い時間でしたが、集ま&
12387;た人々を前にオシポフとナザロフがこの運動の意義を次のように強調しました: この運動は我々の自己防衛行為であるが、司法分野では力関係が違いすぎるため、その成否は必ずしも法令基準だけで判断できない。ロシアの社会にとって重要なことは、ロシア民族の運命に関わる問題を討議する自由の範囲を広げて、「ユダヤの脅威のない生き方」を学ぶことである。それを促進するのがこの運動である。アピールの日付と同じ大斎第一主日の朝の祈祷で福音書の「七日の初めの日すでに暮れて、門徒の集まれるところの門イウデヤ人を恐るるによりて閉じたるに、イイスス来りて、中に立ちて彼らに言ふ、『汝らに平安』。これを言ひて彼らに己の手足及び脅(脇)を示せり。門徒主を見て喜べり(安心して恐れから開放された)(イオアン福音第20章19-20節)」が読まれるが、それこそよい兆しだと思われる。
署名者の一部ご紹介:
V.I.ベロフ - 作家、国家賞受賞者(ヴォログダ市)
L.G.イワノフ - 大将、歴史学博士(モスクワ市)
V.M.クルィコフ - ロシア国民芸術家、教会運動主宰者(モスクワ市)
B.S.ミローノフ - 作家、スラブジャーナリスト連盟会長(モスクワ市)
A.P.ソルヤーノフ - 少将、ソ連邦英雄、アルハンゲル・ミハイル連盟会長(モスクワ市)
B.V.スパスキー - チェス世界チャンピオン、「週間チェス」編集長(パリ-モスクワ)
I.R.シャファレーヴィッチ - ロシア科学アカデミー会員(モスクワ市)
A.V.シャフマトフ - 歌手、世界ロシアセンター長(シドニー-モスクワ)
上記署名者全員が新たな署名者の参加とロシア社会の活動家の参入に期待しています。
祈りの十字行参加者
N.V.ドミトリエフ
2006年7月14日付け追記
このアピールを最高検察庁に提出すると同時に、欧州の諸団体から連名で、5000人アピールの作成者と署名者を相手にロシア連邦刑事訴訟法第282条による刑事告訴(民族対立扇動の罪)を請求するアピール(訴状)が最高検察庁に届きました。最高検察庁は双方のアピール(訴状)をモスクワ市のバスマン地方検事局に回して、審理を指示しました。バスマン検察局は審理の結果2005年6月24日に次の「検察決定」を下しました:
1. 5000人アピールには客観的にも主観的にも犯罪性はないと認める。したがって、署名者に対する刑事告訴は、これを棄却する。
2. 5000人アピールの対象たるユダヤ教典「キツル・シュリハン・アルフ」について、当検察局の同一検事の結論として次の通り決定する(イタリック体は事務局が簡略にまとめた表現):
「キツル・シュリハン・アルフ」に用いられた言語手段は具体的名称を挙げぬ任意の他民族(非ユダヤ民族、ゴイ=非ユダヤ民族への蔑称)および具体的名称を挙げぬ任意の異教徒(非ユダヤ教徒、“悪魔”教徒)に対し否定的定義を表わす。また異教徒は例外なくすべて偶像崇拝者である---と表現されている。また教典「キツル・シュリハン・アルフ」においては、ある民族またはそれを代表する個人への侮辱の意図を伝え---反対運動を引き起こすことを目的とした特殊な言語手段が用いられている。「キツル・シュリハン・アルフ」は、非ユダヤ人(非ユダヤ民族)に対する一定の行動、一定の対応、一定の挙動をユダヤ人(ユダヤ民族)に教唆する教典全集であり、非ユダヤ人(非ユダヤ民族)に否定的かつ侮辱的態度と理解される可能性がある。
それにもかかわらず、国際ユダヤ人組織、イスラエル政府、米国国務省からの巨大な圧力によりフラトコフ首相(ユダヤ人)は「キツル・シュリハン・アルフ」の審査中止と出版人に対する刑事訴訟提起の中止を指示しました。検察局はやむなく「出版人の行為に悪い意図はない」とせざるを得ませんでした。ところが、教典の序文にはまるで正反対の記述が明記されており、ユダヤ人に戒律を守るよう呼びかけられているのです(上記5000人アピール本文参照)。したがって、このユダヤ教典の侮辱的本質が明らかで、検察局の審査でもそう結論づけられています。そしてそれはロシア愛国運動の重要な成果です。
その後欧州の指導者たちが2度にわたりロシア検察庁に5000人アピールの作者M.V.ナザーロフを「反ユダヤ主義者」として告発する訴状を提出しましたが、2度とも検察庁は訴状に次のように反論しました(2005年8月31日と2006年3月14日付け決定書):
「M.V.ナザーロフに対する告発書には根拠がない。同氏は世界の宗教的伝統である正教の教えに忠実なだけだからである---ナザーロフ氏の発言は世界史に対する正教哲学史観であり、反ユダヤ主義でもファシズムでもない。」
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